バディ制

バディシステムとは?

患者様のケアをより安全に、より安楽に、質の高いものにするために、常に2名以上のスタッフ(看護師3名や看護補助者プラスで3名のバディチームもある)がチームになってお互いに助け合いながら行動することで安全を確保し、業務効果や教育効果をあげるシステムです。


バディシステムの主な特徴

チームワークの強化

バディ間の効果的なコミュニケーションと協力が求められます。看護師だけでなく、医師やその他のスタッフとの連携が必要不可欠です。1人ではないという安心感のなか、互いに尊重、協力し合いながら患者様のケアを行うことができます。

オリエンテーションの簡略化

常にバディで動くため、中途採用の方でも入職したその日から不安なく対応することができます。

 

バディシステムの実践方法

バディの編成と役割分担

バディ同士で役割を明確にし、各メンバーが自分の責任を持ってケアを行えるようにします。看護師は、患者の状態を把握し、適切な介入を行うとともに、他のスタッフと情報を共有し、患者のニーズに応じた最適なケアプランを立案します。

バディ同士、個々のレベルに合わせて業務遂行しやすいよう役割のアレンジはOKです。

患者との関係構築

患者様の情報を積極的に収集し、患者様・ご家族の希望や状況を理解することが大切です。患者様との信頼関係を深めることで、患者様自身が治療に積極的に参加できるようになります。

定期的な評価とフィードバック

ケアの質を維持するために、定期的な評価が必要です。看護師は、患者様の状態や治療の進捗を確認し、必要に応じてケアを調整します。また、チーム内でフィードバックを行い、改善点を共有することで、次回のケアに活かすことができます。

 

バディシステムの導入による効果

患者満足度の向上

患者様中心のケアが提供されることで、患者様の満足度が向上します。患者様が自身のケアに対して積極的に関与することができるため、治療への信頼感が深まります。

看護師の専門性向上

看護師が自らの専門性を発揮し、患者ケアにおいて中心的な役割を果たすことで、職業的な満足感が高まります。また、バディでの協力を通じて看護師間のスキルアップが期待されます。

医療の質の向上

チーム全体で協力し、情報を共有することにより、患者様に対するケアがより効率的で効果的に行われます。これにより、医療の質全体が向上します。

バディシステムは、看護実践における重要なアプローチであり、患者様中心のケアを提供するために不可欠な要素です。看護師が自らの専門性を活かし、チームとして協力することで、患者へのケアの質を向上させることができます。バディシステムの導入により、患者満足度の向上や、看護師の職業的な満足感が得られ、全体として医療サービスの質が向上することが期待されます。